それはスウェーデンからの来訪者

 ついに食いました、シュールストレミング……。
 こんばんわ森崎です。


 とある縁から知り合ったあのナイスガイ、田中天http://d.hatena.ne.jp/tentana/)。
 彼の協力により、我々チュアブルソフトのメンバーはあのシュール様ことシュールストロミングを食すことになったのである。



 堂々たるシュール様。


 メンバーは草壁よしお、ポチ、ワポ(http://wapokichi.web.fc2.com/index.html)、田那辺学(http://suzumo.vis.ne.jp/)に俺と天さんの6名。
「じゃあジャンケンで誰が開けるか決めようか」
※「世界一臭い食べ物」の異名があるとおり、下水様の刺激臭が特徴で、場合によっては、缶切りで穴を開けた際に発酵ガスの作用で臭いのついた内容液を吹き出すこともある。(はてなダイアリーより)


 辺りをうかがう一行。とりあえず家族連れの多い中から外れ、川辺へ移動してあるので周りの人間の心配は無い。


俺「天さんは持ってきたし、ジャンケンから外れてもいいんじゃない?」
 一同異議なしと、ジャンケン開始。負けたく無い……負けたく無い!



 はい。
 俺のひとり負けでした。
ポチ「森崎がボクに勝てる訳無いだろ」(cv保志総一朗


 やろううううう!



 その怒りをシュール様にぶつける俺。缶切りを突き立て――
 あ、空いた!

 ※風向き→
 ぷしっ という軽く振ったコーラを開けたような音。
 ぐああああ! なんだコレ!
 凄い匂いがするよっていうか匂いが肉体を持ってるよ! うはああぁああ!
ワポ「騒いでないで早くあけなよ」



 あい。
 缶から染み出す汁と戦いながら蓋を開いていく俺。
 頑張れ俺、負けるな俺。





 コレがシュールだ!
 開けた瞬間辺りに充満する鬼のような臭気。


 あ……ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
『俺は食べ物の缶詰を開けたはずなのに、辺りに下水のような匂いが漂っていた』
 くさやだとかドリアンだとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねえ。
 もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ……。




草壁「俺は恐れん! これから食うものだしな!」



天氏「それではいただきましょう」
 たくさんの付けあわせと、速攻で寄って来る蝿。そして匂いに右往左往する我々とは違い彼は既に経験者。落ち着き払った様子でそうおっしゃったのでした……。
 その姿はまるでサトリを開いた僧のよう……!
 俺も同じライターとして負けていられねえぇぇ。


 味の感想。
 味自体は思ったようなものではなく、きちんと食べ物の『味』がしました。ぬめぬめとかゴリゴリとかせず、水に一度浸したオイルサーディンのような食感でしょうか。
 ただ、本当に恐ろしく塩辛い。付け合せなし単品で1枚食べましたが口の中が辛い(&臭気が凄い)
 天さん曰く、前回に比べて発酵が進み硬さが無くなって食べやすくなっているとの事。
 それでもただの牛乳が鬼のように美味く、安ワインがジュースのように美味しい。
ポチ「俺、はじめて白ワインが美味いと思ったよ……」
 そして本当に何匹も飛んでくる蝿はえハエ。途中草壁氏がハエを箸で取れるかとチャレンジしたりしなかったりしつつも付け合せと一緒にシュールを食う6人。



 完食。
 さすがにシュール丼(シュール汁をかけたご飯)はやめました。お百姓さんに怒られる(つまり、絶対食えずに捨てる)



 いやあ、実に有意義かもしれん経験でした。
 それから酒を飲んで、飲み屋に行ってまた酒を飲んで。
 楽しかったー!





 追伸。
 風呂で体を洗った後、そのタオルの匂いをかいだらシュールの匂いが少ししました。
 追伸その2。
 食った後はゲップが、今は屁がシュール臭いです……。